━ vol.007━2021.03.01━
OSCAR災害対策メールマガジン「SONAE」
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2021年1月早々に強烈な寒波に見舞われて、日本海側を中心に記録的な大雪となりました。予想以上の積雪に誰もが通勤や除雪作業に大変な思いをされたかと思います。
雪もだいぶ落ち着いてきた今、家や家の周りの確認をしておきましょう。もしかしたら、積雪の影響で痛みや、被害が出ているかもしれません。

カーポートの倒壊やテラス屋根の破損はすぐに目につく被害ですが、屋根や外壁などは見えづらく、雪による破損や被害には気づきにくいところです。今後、追い打ちをかけるような台風や豪雨などがやってくると、ある日突然「天井にシミが…もしや雨漏れ?」などといったハプニングも。こうなる前に家の外まわりのセルフチェックをおすすめします。
目次
1.家の外まわりのセルフチェック!
セルフチェック項目
2.放置すると危険な「外壁の凍害」
3.最後に
1. 家の外まわりのセルフチェック!
セルフチェック項目
■屋根
☑家のまわりに見慣れない部品(屋根材の欠片)が落ちていないか
☑目視できる範囲で屋根材の割れやズレはないか
→瓦や雪止めの変形や外れを確認したら、早めの対応をしましょう。雨漏れの原因になります。

■外壁
☑サイディング外壁が割れている所や塗装が剥がれている所がないか
→サイディングの剥がれが確認できる場合は、凍害剥離の可能性があります。
☑アンテナや電気の配線など、外壁に直接固定している物が外れていないか
→放置しておくと、停電や通信障害、最悪の場合、ショートして火災の原因にもなります。
■雨樋
☑歪んでいる箇所や、ひび割れ、受け金物からずれている箇所はないか
→雨どいの詰まりの原因や、脱落の恐れ、雨がそのまま外壁へ伝い落ちると、建物の基礎の腐食へ繋がり家の老朽化を早めることがあります。

■水漏れ
☑外部立水栓や給湯器周りに水の跡がないか
→凍結により気付かない間に配管の接合部にヒビや隙間ができている可能性があります。
2. 放置すると危険な「外壁の凍害剥離」
凍害剥離とは、外壁のヒビ割れや隙間の中に入った水分が凍ることで、体積が増えて壁の表面を浮かせてしまう症状のことです。

発生してしまうと、外壁の塗装が困難になります。また、放置したままにしておくと、建物の内部にまで被害が浸潤してしまうことも。場合によっては、サイディングの張り替え、下地の補修など、大規模な補修工事となることもあり、費用も高額になります。
凍害を確認された場合は、早めにご相談ください。早期対策を取ることで工事の費用を抑えることができるとともに、建物の外観はもちろん、下地材を守ることにもつながります。
最後に
セルフチェックを行い、大きな損傷がなければ一安心です。
目視できないヘアークラック(細いひび割れ)や外壁の経年劣化から、外壁のメンテナンス時期を考えていくことも大事です。特に、外壁の凍害は、定期的なメンテナンスで防ぐことができます。定期点検やリフォームのタイミングなども見据えて、プロに見てもらうことでご自身では気付かなかったこともアドバイスを受けることができます。
定期メンテナンスの時期が近い方や、気になる点がある方などは、これを機に一度高所の点検をご検討してみてはいかがでしょうか。