━ vol.003━2020.11.01━
OSCAR災害対策メールマガジン「SONAE」
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11月から2月にかけて、北陸では積乱雲が発達し、雷が発生しやすくなります。北陸地方は、全国的にも雷の発生しやすい地域で、停電時の備えも非常に大切です。今月のsonaeでは、停電時に慌てることがないように備えておきたいことと、停電時の対応についてお話したいと思います。

目次
1.停電に最低限備えて置きたい事
1.携帯電話・モバイルバッテリー
2.懐中電灯・ランタンなど照明となるもの
3.カセットコンロ・カセットボンベ
4.雷ガード付きコンセント
5.停電時のトイレ使用につい
2.定期停電へ備える
1.冷蔵庫は極力開閉しない
2.飲み物を水筒に移す
3.食料の確保
4.ポータブル充電器
3.停電時に外出する場合の注意点
1.電気製品の電源プラグを抜く・ブレーカーを落としておく
2.電動ガレージの場合、手動での開閉方法を確認しておく
3.電子鍵の場合、鍵の準備をしておく
停電に最低限備えておきたいこと
1. 携帯電話・モバイルバッテリー
携帯電話は最強アイテムです!夜であれば急な停電時に懐中電灯までたどりつくためのライトとして使え、離れた家族の安否確認もできます。停電状況確認も、電力会社のホームページやSNSなど、携帯を使って情報収集ができます。
停電が長引いた場合も考えて、充電用にモバイルバッテリーも合わせて一緒に準備しておくとよいでしょう。

2. 懐中電灯・ランタンなど照明となるもの
部屋からの移動時はもちろん、真っ暗では危険です。部屋の照明用ライトと、部屋から移動する際の照明が必要です。家族の人数分ライトがあれば安心でしょう。

3. カセットコンロ・カセットボンベ
オール電化の場合や、電子調理機器がIHの場合、調理ができなくなります。カセットコンロが1台あれば調理が可能です。合わせてカセットボンベも用意しておきましょう。
オール電化の場合、普通の住宅より大きな影響があります。特に冬の停電の場合、暖房がつかなくなるため、電気を使わない暖房器具、石油ストーブやカセットガスストーブなどを用意しておきましょう。小さなお子さんや高齢者等がいるお家では特に備えておき、もしもの時に慌てることがないようにしておきたいですね。

4. 雷ガード付きコンセント
電源タップの買い替え時、雷ガード付きコンセントを選ぶことで、もしもの時の家電品を守ることができます。
5. 停電時のトイレ使用について
停電時、電気制御されているリモコン等は使用できません。タンクレストイレ等は、備え付けの手動レバーで対応することが可能です。手動のレバーがないタイプの場合、バケツで2L~4Lの水を流すと、水圧で排泄物を流すことができます。詳細は各メーカー取扱説明書をご確認ください。※上下水道共に破損や、洪水の影響がない場合に限ります。
長期停電へ備える
停電が数時間で復旧する場合は上記の備えで過ごすことが可能ですが、1日以上続くとなると、色々な問題が出てきます。その際に、必要な物やポイントをご紹介します。
1. 冷蔵庫は極力開閉しない
停電の時間が長いとなると心配になるのが、冷蔵庫の食材です。
よく、停電して慌てて中の食材をクーラーボックスに移す人がおられますが、2~3時間は停電後も冷蔵庫自身がクーラーボックスとなって保冷してくれています。不要な開け閉めは庫内冷気を逃がしてしまい、保冷時間がさらに短くなってしまいますので、極力開けないようにしましょう。食材を移したいのであれば、停電後2~3時間後に行いましょう。

保冷材の役割をしてくれる冷凍ペットボトル!ペットボトルに飲み物を入れて凍らせたものが数本あれば小さな保冷剤よりも冷えが長持ちし、さらに溶けてくると冷たい飲み物として活躍してくれます。これも停電から2~3時間経過後、クーラーボックスに移す際に一緒に入れると良いでしょう。
2. 飲み物を水筒に移す
ジュースやお茶、水など冷蔵庫に入っている飲み物を水筒に移すことで、より長く冷たい飲み物が飲め、冷蔵庫を開閉して冷気を逃がすリスクも回避されます。

3. 食料の確保
冷蔵庫の中の食材も使えますが、長期保存はできません。水や加熱が不要な非常食品、カップラーメンやレトルト食品など簡単に食べられるものを常日頃から備えておくと、もしもの時も乗り切ることができます。ある程度の非常食を保持しておくと安心ですね。

4. ポータブル充電器
1日以上停電が続くとなると、PCやゲーム機などの充電も切れてきます。そんな時ポータブル充電機があれば、色々な充電が可能になりますので、とても便利です。普段からPCやタブレット、ゲーム機器が身近にある人には必要かもしれませんね。中にはソーラー充電が可能なものもあります。小型であれば家電品もつなぐことができるものもありますので、災害時の強い味方になってくれること間違いなしです!

停電時に外出する場合の注意点
電気製品の電源プラグを抜く・ブレーカーを落としておく
停電解消時の火災や事故の危険性があるため、停電が発生したらコンセントから電気製品の電源プラグをぬいてください。
出かける際には、分電盤のブレーカーが落としてあるか確認してから外出してください。(停電解消後は、ブレーカーを入れた後に機器のプラグを差し込んでください。)

電動ガレージの場合、手動での開閉方法を確認しておく
電動ガレージは停電すると、リモコン等では開くことができません。事前にオープナーの手動での開き方を確認しておきましょう。
> 停電時に手動であける方法を動画で確認 (YouTube動画)
※ガレージは閉まっている状態で必ずロックを外してください。手動開閉に慣れていない場合は、安全のため、パネルの開閉の際は二人以上で行うようにしてください。※築年数により動画とは異なったオープナーの仕様の場合も。詳しい方法は「ガレージの取扱説明書」等をご確認ください。
電子鍵の場合、鍵の準備をしておく
玄関やガレージが電子鍵(リコモンやタッチキーなど)になっているお住まいは、お出かけ中に停電になった場合は鍵を開けることができません。勝手口や玄関の鍵を必ず持ってお出かけください。
停電時にどこの地域が停電しているのか、いつまで停電しているのかなどが各電力会社のホームページに掲載されます。停電時には、契約している電力会社のホームページもチェックしましょう。
電力会社ホームページ
> 東北電力 停電情報 (新潟県)
> 北陸電力 停電情報 (富山県・石川県・福井県)
慌てないためにも日頃の準備を
停電は突然やってきます。いつもと違う状況下では、大人も子供も心身に負担がかかります。停電時、できるだけ安定した気持ちで過ごすためにも、日頃からの準備が大切です。停電対策は、今回紹介したもの以外にも、家族構成やお住まいの設備によっても変わります。家族、家に合わせて対策を考えてみてください。そして、停電がおきても慌てぬよう、しっかり備えて、復旧を待ちましょう。