━ vol.001━2020.09.01━
OSCAR災害対策メールマガジン「SONAE」
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先日の熊本県を中心に発生した令和2年7月豪雨。全国的な河川の氾濫や、浸水・冠水、土砂災害など被害は甚大となりました。今回は、年々リスクが高まっている「水害と警報・注意報」について紹介します。
警報の種類にはどんなものがある?
この数年、テレビやネットなどで「数十年に一度」「想定外」といった表現を見聞きすることが増えたなと感じませんか?実際、「令和2年7月豪雨」では3回も大雨特別警報が出され、被害の大きい自然災害も毎年発生しています。
段階的に発表される「注意報、警報、特別警報」
「注意報、警報、特別警報」などは、災害に結びつくような激しい現象が予想される数日前から気象庁が発表します。そして、その後の危険度の高まりによって、注意報、警報、特別警報と段階的に発表しています。
さらに、警報は、警報級の現象が予想される3−6時間前に発表されます。注意報から警報に切り替える可能性が高いときも、それを踏まえた発表をしています。例えば、翌日明け方 に警報級の現象が予想される場合には、夕方の時点で「明け方までに○○警報に切り替える可能性が高い」といったように発表されます。
つまり、特別警報が出る前までには、注意報や警報が出されているはずです。状況が悪化して避難が困難となる前に、避難準備や避難行動、家族との連絡などをすることができます。
▼気象庁のガイドラインをもとに作成した防災気象情報

警戒レベルと避難の目安「どのレベルで避難するべき?」
災害の準備で一番気になるのが「どの警戒レベルで避難するべき?」ということ。避難のタイミングは、警戒レベル3−4です。レベル5は外に出ても動けなくなる可能性が高いので、無理な避難は避けたほうが良いとされています。
それぞれ見ていきましょう。
┃警戒レベル3
(夜間、早朝に警報に切り替わる可能性の高い注意報を含む)
高齢者や避難に時間がかかる人は避難
┃警戒レベル4
(暴風警報が発表されていて、高潮警報に切り替わる可能性の高い注意報を含む)
すべての人が避難
┃警戒レベル5(特別警報)
どこかで災害が起きている可能性があり、災害が起きないと思われているような場所でも危険度が高まっていることを踏まえて、無理に避難開始しない
※川や崖から離れた頑丈な建物に避難など、安全の確保が最優先。山と反対側の二階以上の部屋へ避難するなど、少しでも災害が発生した場合に備えましょう。
テレビ以外でタイムリーに情報をとるには?
早めの避難が肝心だと分かったところで、次は情報収集の方法です。テレビやラジオがずっとついていれば「警報が発表」といった情報が瞬時に入ってきますが、いつも近くにいるわけではありませんね。
そうした時に便利なのが、ウェブサイトやアプリなどインターネットを使った情報収集です。今回は、お住まいの北陸地域を中心に展開しているサービスを紹介します。
WEBやアプリの紹介
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◆アプリ◆
◆NHKニュース・防災アプリ
https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html
ニュース・天気・災害まで幅広く対応している、情報アプリ。
◆防災速報
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.yahoo.android.emg&hl=ja
Yahoo! Japanが提供する防災アプリ。自宅や勤め先など、登録した場所の災害情報をチェックできます。
◆そのほか◆
◆気象庁の「危険度分布」の通知サービス
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/ame_push.html
登録した場所の危険度が、避難が必要とされる「レベル4」に達したときにプッシュ型で通知するサービスです。自主避難の判断に迷ったときや、遠く離れた家族に避難を呼びかけたりするのにも便利ですね。
災害はいつどこで発生するか分からないので、日頃から自分や家族が住んでいる地域についての情報を集めたり、気象情報や注意情報が意味していることを理解するのは大事です。 SONAE 第一号では、「水害の警報と注意報」についての情報をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。SONAE では今後も月1回、皆さまの暮らしを守るための情報をお届けてしていきます。次回のお届けは10月頭になります。梅雨が明けたら残暑が待っていますが、気温の変化などにお気をつけてお過ごしください。